加工性、工具寿命延長 深穴加工で発生する製品のそり問題を解決し、電力使用量を削減できた事例 導入前の課題:長尺物の深穴加工で、製品にそりが発生していた。 導入後の効果:加工性に優れる不水溶性切削油への切り替えで、そり問題が解決し、電力使用量も削減できた。 お困りごと(導入背景) 新潟県で原動機用製品を製造しており、高い精度と信頼性が要求される製品の品質を第一に掲げている企業様よりご相談いただきました。 ガンドリル加工で従来使用していた他社製品(不水溶性切削油)の切削性が思わしくなく、製品にそりが発生していました。対策として新油に入れ替えて様子をみても改善できなかったため、切削条件を変更して再調整しましたが、依然として改善が見られませんでした。 選定理由 切削油メーカーに確認したところ、使用品の一部成分に変更があったのが確認でき、それがトラブルの原因ではないかと考えました。そこで、長尺物のそり問題を解決できる、加工性に優れた不水溶性切削油をご紹介いたしました。 他に不具合を解決できる手段が見つからず、改善が急務とされる状況だったので、量産機ですぐに弊社提案の油剤に入れ替えて加工することになったのですが、加工性が向上することで摩擦抵抗が減れば、電力負荷も減るのではないかとご提案でき、消費電力の測定も併せて実施しました。 導入後の効果 そり問題は加工を始めて間もなく解決し、3台ある深穴加工機は全て弊社品に切り替わりました。 10日ほど電力効果を確認したところ、省電力効果として12.33%の削減効果を得ることができました。そり防止、電力削減によるコストメリットも併せて計算したところ、年間電気削減量887.8KWh、金額にして9,499円削減、t-Co2は0.485t削減という結果でした。金額的には少額ですが、数値化したことで、導入効果をより実感していただくことができました。 お気軽にお問い合わせください。 潤滑油、切削油などの提供から廃液の回収やリサイクルにいたるまで、 工業用油剤に関するお困りごとは長岡石油までご相談ください。 お問い合わせはこちら 砥石の目詰まりを防止し、研削加工で発生していた焼けを... REACH規則改訂に対応しながら、求める加工精度・工...