安全性、法規制対応 不水溶性切削油の専用油を開発し、作業環境の改善につながった事例 導入前の課題:第3石油類の不水溶性切削油が消防法で指定数量に近いため、第4石油類の使用を検討 導入後の効果:第4石油類の専用油を開発し、ミストの発生量削減に伴い作業環境の改善にも成功 お困りごと(導入背景) 新潟県の企業様からご依頼いただきました。 こちらの企業様では、危険物第4類第3石油類の不水溶性切削油(6㎟/s(40℃)以下)を使用していましたが、消防法で指定数量に近いため、第4石油類の使用を検討していました。 粘度を上げることで引火点を上げることはできますが、ワークによる切削油の持ち出し量を増やしてしまうため、購入量が増加するという懸念がありました。 また、クーラントポンプの能力が低く、高粘度の切削油に対応していなかったり、後工程の洗浄にも負荷がかかってしまうことから、できるだけ低粘度が望ましく、なかなか理想とする切削油にたどり着けていませんでした。 導入後の効果 低粘度で高引火点の油剤を作るには、ベースオイル・添加剤・粘度等のバランスが非常に難しく、加工性だけでなく粘度や引火点を網羅するために、度重なる協議と開発を進めました。 時間はかかりましたが、第4石油類の専用油を開発し、低圧のポンプにも対応できるように粘度は9㎟/s(40℃)以下に設定しました。 現行油・他社から提案された第4石油類の油剤と比較すると、加工性は現行油・他社の油剤と同等の評価ではあるものの、経時での使用量を確認していくと、他社の油剤は1割増加した一方で、こちらの油剤の使用量は現行油と同等でした。 また、低粘度に抑えたこともあってミストの発生量も減り、機械窓の開閉時などで工場内を浮遊するミストも減少したため、作業環境が改善されました。後工程での洗浄も問題なく行われております。 お気軽にお問い合わせください。 潤滑油、切削油などの提供から廃液の回収やリサイクルにいたるまで、 工業用油剤に関するお困りごとは長岡石油までご相談ください。 お問い合わせはこちら 有機溶剤中毒予防規則に対応しながら、工程を短縮するこ... ミスト給油の導入により、油剤の使用量を大幅に削減した...