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【工業用潤滑油のお困りごと解決News】部品洗浄の洗浄剤を変えるだけで省エネ化・コスト削減!?(2023年2月号)

電気料金の高騰を受けて、新たな省エネの方法を探している…

✅ 脱炭素の潮流の中、CO2排出量を削減していきたい…

✅ 泡や錆などの洗浄剤トラブルを改善し、生産性を上げたい…

洗浄剤希釈液

洗浄温度が低くても従来と同等に製品の清浄化ができる水溶性洗浄剤。低温でも泡立ちにくく、泡によるオーバーフローや液の腐敗等のトラブルも防止。洗浄後に金属表面に残留する水分を減らすため、乾燥目的の加温洗浄が不要になります。そのため、洗浄機の加温にかかる電気代及びCO2の削減に貢献。また、乾燥時間が短縮できるため、生産効率の向上にも寄与します。

加温洗浄機×1台の電力削減シミュレーション

電気料金が25円/kWh、タンク容量が300L~500Lの場合、60℃で加温していた洗浄機の加温をなくすことで、

電力使用量22,000kWh/年

電気料金550,000円/年

CO2排出量9.9t-CO2/年 の削減効果が見込めます!

某社評価結果から算定

加工後の部品洗浄にアルカリ洗浄剤を70℃に加温して使用していましたが、洗浄後の錆発生に加え、洗浄剤の発泡によるオーバーフローが問題となっていました。そこで、タンクの水量を減らしていましたが、水位が減りすぎると洗浄剤がポンプアップされなくなり、一方で多くなりすぎると泡が溢れ出るため、水位を管理する手間がかかっていました。お客様からは、錆や泡のトラブル対策ができないかとご相談いただきました。

使用濃度を確認したところ、泡を減らすために1%でご使用されており、推奨よりも低濃度での設定が錆発生の原因となっていました。そこで、さび止め性と消泡性に優れ、残渣が少なく後工程の塗装に影響しにくいアルカリ洗浄剤をご提案いたしました。また、その洗浄剤は温度が低くても優れた洗浄性を発揮するため、テストの際に洗浄機の設定温度を20℃下げて、50℃の加温でも問題なく洗浄できるかご確認いただきました。

実機にて2%使用でテストした結果、2台とも錆の発生と洗浄剤の発泡によるオーバーフローのトラブルが無くなり、正式にご採用いただきました。さらに、洗浄機の設定温度を50℃まで下げても従来と同等の洗浄効果を得ることができ、加温にかかる電気料金年間43万円削減と大幅なコストダウンに繋がりました。その後は定期的な液の状態確認により、入れ替え頻度も従来の半年から1年まで延び、廃液費用の削減と入れ替え作業費の削減にも繋がりました。

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