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【工業用潤滑油のお困りごと解決News】塩素系添加剤を使用しない金属加工油について(2021年8月号)

長岡石油は、金属加工油の“塩素非含有”化や加工性向上といったお客様のご要望と

加工内容に合わせた最適な油剤をご提案する工業用潤滑油のコンサルタントです。

・なるべく環境や人に影響の少ない油剤を使用したい!

塩素を使わずに加工できる加工油を探している!

・塩素非含有品では加工性が低下して製品品質が落ちた

・塩素の使用で生産設備や製品に錆が発生してしまった…

・度重なる規制強化で、供給面に不安を感じる油剤がある…

塩素系金属加工油は、「比較的安い」「難削材の切削加工・深絞り加工などの厳しい条件でも

優れた加工性を発揮する」というメリットがありますが、反対にデメリットもあります。

ダイオキシン発生の懸念があるため、分別回収の必要があります。その分、廃油処理コストが高くなることがあります。

加工中に発生する塩化水素ガスは、加工物・工作機械へ錆を発生させる要因となり、製品品質に悪影響を及ぼします。

2021年7月8日にREACH規則 第25次SVHCが確定し、中鎖塩素化パラフィン(塩素系金属加工油で使用されている)が追加

【お困りごと】以前より塩素系水溶性切削油を使用してきましたが、納入先からなるべく人体や環境に影響の少ない油剤を使用してほしいという要望がありました。今まで加工性だけで塩素系を選んでいましたが、初めて油剤切り替えを検討しました。

【選定理由】まず、お客様の要望から使用していた塩素系切削油と同価格の塩素非含有品への切り替えを検討し、テストに入りました。しかし、加工してすぐに加工不良が発生。テスト期間を長く設ける事ができないため、対応策として重加工用で塩素非含有の切削油を試しました。結果、切り替え後は明らかに加工面の光沢が違い、綺麗に加工できていました。テスト結果は良好で前油剤を完全に上回っていたため、正式に導入を決定しました。

【実施内容】納入先からの人体や環境に影響の少ない油剤を使用してほしいという要望に応えることができたことと、加工精度が上がったことはもちろんですが、他にも多くのメリットが得られました。まず、機械周りのベタツキが減り作業性が向上し、歩いた時に滑りにくくなり安全性も向上しました。さらに目減りしにくいクーラントであるため、補給量が減り、使用濃度も20%→10%に変更しても加工できるようになったため、油剤切り替え時のチャージ量も少なくなり、切削油の使用量が減り、コスト削減にもつながりました。全体的に、塩素非含有品に切り替えことで、様々なメリットが享受できることから、今後他の機械にも展開していく予定です!

【お困りごと】FCD材のマシニング全般加工で塩素系不水溶性切削油を使用していました。昔から加工性が安定しているということで、信頼性のある塩素品を使用していたのですが、塩素系油剤の廃油処理料金の高騰化に悩まされ、塩素非含有化を検討していました。

【選定理由】現行品の使いやすさから、同等の粘度・価格で原液臭気はなるべく抑えた油剤を検討しました。また、使用液分析も行い、現行品と同等レベルの加工性と交換時期の明確化に努めました。

【実施内容】塩素非含有品に切り替えたことで、加工性は同等を維持し、使いやすさや臭気も気にならなくなりました!また、以前は廃油処理に50円/Lかかっていましたが、塩素非含有により反対に有価物として買い取ってもらえるようになりました!

お気軽にお問い合わせください。

潤滑油、切削油などの提供から廃液の回収やリサイクルにいたるまで、
工業用油剤に関するお困りごとは長岡石油までご相談ください。

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