クーラントの泡立ちの原因と対策を解説
クーラントの泡立ちの原因と対策
原因 | 対策 |
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機械の構造で切削油の落下高さが高い | 切削油のかけ方やノズルの向きなどを変えてみてはいかがでしょうか |
高圧クーラント塗布装置の使用により泡が立ちやすい | ポンプの吐出圧が必要以上に高く設定されていませんか? |
簡易フィルターの目詰まり | こまめにフィルターを清掃することを推奨します |
切削油の濃度が高い | 濃度を適正値まで調整することを推奨します |
タンクの切削油の水量が不足していてエアーが入り込む | 適正な切削油の水量に保つ、毎日補給することを推奨します |
泡立ちやすい切削油を使用している | 切削油の油種を見直してみませんか? |
泡立ちやすい切削油を使用している | 加工液の見直し |
切削油の劣化による消泡性能の消失 | 切削油の全交換を推奨します |
クーラントの泡立ちによる悪影響
作業環境の悪化
タンクからのオーバーフロー、泡で加工点が見えづらくなることによって、以下のような問題が発生します。
- 機械周りが汚れる
- 加工点の確認がしにくい
- 溢れるのではないかという精神的不安が生じる。
生産効率の悪化
加工点に気泡が介在したり、切削油成分が残りやすくなることで、以下のような問題が発生します。
- 冷却不足による加工性の低下
- 加工後の製品不良が生じる
- 予期しない機械稼働の停止
- 機械の復旧にかかる作業量増加
生産コストの増加
切削油の持ち出し量が増える、消泡添加剤のコストがかかる、エアーブローの量が増えることにより、以下のような問題が発生します。
- 切削油の使用コスト増加
- トラブル対応に係る作業費の増加
- コンプレッサーの負荷による電気代の増加
クーラントが泡立ってしまったら?
クーラントが急に泡立ってしまった際は、以下の項目を確認・対応することで対処できる場合があります。
- 濃度を確認する(高い場合は、濃度の薄い切削油を補給する)
- 水量を調整する
- フィルターを清掃する
弊社でクーラントの泡立ちを防止した事例はこちらです。
興味のある方はぜひご覧ください。
もし、これらの対応でも泡立ちが解消しない場合は、長岡石油までご相談ください。
条件にあった最適な切削油のご提案ができます。