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【工業用潤滑油のお困りごと解決News】金属加工の錆対策【2021年5月号】

・前工程が水溶性で、錆止め油を使っても錆が出てしまう

・どの錆止め油を使っても、錆の発生がおさまらない

・夏場に作業者が手で触った部分から錆が出る…   

・使っている錆止め油の臭気がきつくて困っている… 

・洗浄の際に錆止め油が落ちにくくて手間がかかる… 

製品に、前工程の油や水分が残った状態では、いくら強力な錆止め油を使用しても、錆が発生する可能性が高まります。

湿気や埃が多い場所、温度変化が多い場所で保管した場合、錆止めをしているにもかかわらず、錆が発生することがあります。

スプレーによる塗布は、塗膜ムラができやすく部品同士が密着している場合は、特に錆止め油が塗布しづらくなります。浸漬など別の方法を検討する必要があります。

【お困りごと】NC旋盤機械加工した製品を錆止め油に浸漬して処理していましたが、錆が発生。当初は、防錆油の交換サイクルを短くし、錆止め油が汚れる前に取り換えていましたが、効果がありませんでした。その後、防錆処理の工程を増やし、錆止め油を2回浸漬する処理へ変更しました。しかし、効果としては、若干錆の発生をおさえられる程度で、錆トラブルはなくならず、さらには、錆止め油の使用量が増えたことで、コスト増加になってしまいました。油膜が厚い錆止め油への変更も検討しましたが、納入先の指定があり、変更できませんでした。

【実施内容】錆止め油の使用が増えていることもあり、まずは使用量を元へ戻す必要もありました。現場で工程を確認したところ、防錆処理を行う際に前工程の水溶性切削油が微量残っており、それが錆びの原因となっている可能性がありました。そこで、水分に強い洗浄剤で切削油を除去した後、今まで使用していた錆止め油に浸する工程に変更することを提案しました。水分に強い洗浄剤で前工程で付いた水分を除去することができ、錆止め油の取り換えサイクルを増やさずに済むというメリットも期待できるため、提案通り工程変更を実施していただきました。

【導入効果】水溶性切削油の成分をわずかな残渣まで除去できるようになったことで、防錆油の性能が金属表面で作用するようになり、錆の題は解消しました。また、防錆油に入ってくる汚れも少なくなったことで、防錆油の交換サイクルを延長することができました結果として、防錆油の使用量削減に成功し、年間50万円のコストダウンにつながりました。

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